日本の歴史から学ぶ、日本人の精神性

なぜ多くの経営者は、知覧を訪れるのか?

知覧8

加納聖士です。

知覧(鹿児島県南九州市)は大東亜戦争最後の年、 昭和20年に 沖縄への特攻最前線基地となったところです。
今、この地を訪れる経営者が後を絶ちません。 

一見すると経営とは無関係に見えるこの場所に、なぜ多くの経営者が訪れるのでしょうか?

今回は経営者と知覧の結びつきについて、私の経営観と照らし合わせて述べていきたいと思います。

この世は魂を磨き高める場所

 “知覧特攻平和会館”には、神風特攻隊員の遺品や遺書が数多く展示してあります。

知覧2

これら手紙を読んでいると、自然と涙があふれてきます。

出撃前の若者たちの写真はとても無邪気な笑顔で、明日には命が無くなるなどとは感じさせません。
子犬を抱きかかえる下記の写真など、とくにそう感じます。

知覧6もちろん隊員たちも怖くて悲しくて仕方がなかったと思いますが、ある種の覚悟ができている男の顔です。

このような手紙を読むと、生きることの意味について深く考えさせられます。

乱暴な言い方になりますが、現代人は当時の若者と比べると、ただ好きなことをして命をながらえているだけです。
知覧にいくと今の私の生き方さえも、何の意味を持たないことに気がつかされます。

ある人がこう言っていました。

肉体は借り物で、人はみな、肉体を着て生まれ、肉体を脱いで死んでいくと…

たましい以外はあの世へ持って行けないなら、この世でたましいを磨き高めることこそ私たちのすべきことなのでしょうか。

そういう意味において、 いかに生き、いかに死ぬかということが大事だと思います。

人生二度なしの真理

私の尊敬する昭和時代の国民教育の父と言われた森信三先生はこう述べています。

人生の真のスタートは、何よりも「人生二度なし」という真理を、その人がいかに深く痛感するかということからはじまる

つまり、多くの経営者が知覧を訪れる理由は、

▼ひとつの歴史の舞台から生きることの大切さ
▼当たり前という日常に感謝する心
▼他人のために己を尽くすという犠牲的奉仕の精神
▼何のために生きるのか、何のために働くのかという人生の真の意義

これらを感じ取れるからでしょう。

欲、エゴ、自己愛などのミクロ的な動機づけでは成功できない

人間は社会的な動物なため、自分でも気がつかないうちに、社会的に成長しなければ、自分の気持ちが満たされません。

だからこそ人が生まれつき持っている欲、エゴ、自己愛などのミクロ的な動機づけのレベルでは決して成功者にはなれないのです。

これらを経営者たちは本能的に感じるから知覧を訪れるのだと思います。

人間は自分のためだけに頑張っているときにうまくいかないことも、家族のため、社員のため、お客様のためとなると平気で思わぬ力を発揮できてしまう不思議な動物です。

だからこそ大切なことは知覧に行き、たった70年前の日本の英霊たちの事実を知ること。
そしてまだ生きたかっただろう英霊たちの命のバトンを受け取ることだと思います。

そういう心の支えを持つことが、経営者の心を燃え上がらせ、潜在能力を限りなく引き出すことに繋がるのでしょう。

経営とは人の道を営む行為

私は経営とは何かについて考え続けています。

なかには生活するため、儲けるために経営している方もいらっしゃると思います。
もちろん間違っていないと思います。

ただ、私個人としては長期的に成功するためには在り方が大切だと思っています。

それを一言でいうなら、経営とは「経」を営む行為だと言うことです。

“経”とは「お経」のことで中国古典などに出てくる「経学」です。

経営とは「人の道を営む」行為そのものです。

「社会に役に立つ」ことをしなければ成功できないのです。

経営とは社会に貢献しながら自分の魂を磨き高めていく、私はそう定義しています。

特攻の母・鳥濱トメが遺した言葉

私は2008年と2011年に知覧にいきました。

そして2008年は富屋旅館に泊まりました。
富屋旅館は戦時中、特攻隊員の軍指定食堂となった富屋食堂の横に建てられた旅館です。

この食堂には鳥濱トメさんという方がいて、この食堂で多くの特攻隊員の面倒を見て、“特攻の母”と呼ばれた人です。

知覧4知覧で出撃をまつ特攻隊員たちは富屋食堂に出入りし、なにくれと世話をやくトメさんを母親のように慕っていたそうです。

明日は死に行く彼らのために出来ることと言ったら、母親代わりになってやさしく甘えさせてやるしかない、そう思ったトメさんは私財をなげうって、特攻隊員たちのことをよく尽くしました。

戦後7年経って、トメさんは富屋旅館を開業しました

知覧5特攻隊員のご遺族や生き残られた方々が知覧を訪れたとき、泊まるところがないと困るだろうと、隊員さんたちが憩いの場としていた離れを買い取り、旅館にしたのです。

ここは、生きれども生きられなかった人たちが訪れていた場所。
何かを感じ、自分が明日生きるという力に変えてほしい…

トメさんはそう願い、旅館業のかたわら、平和の語り部として、この離れで隊員さんとのエピソードなどを語ってきたのです。

現在は、トメさんから数えて3代目の女将:鳥濱初代さんがこの旅館を切り盛りしています。
その初代さんが、次のことを私に伝えてくれました。

▼人様の役に立てる人になってほしい!
▼人様に迷惑をかけてはいけない!
▼名を上げられる人になりなさい!
▼親を大事にしなさい!
▼先祖を敬いなさい!
▼権利を主張するだけの人間になりなさんな!義務をはたしなさい! 

本当に人として当たり前のことですが、初代さんから聞くと響きます。

▼今の私に何が出来るのか?
▼使命は何なのか?
▼何のために命を使うのか? 

深く考えました…

知覧

以後、この使命について出した結論が、経営コンサルタントとして数多くの経営者をサポートしながら日本をよくしていくことです。

感謝すること

自分は必ず成功する運命にある!

そういう最高のプラス思考ができるのは、自分の過去や現在の環境、まわりの人に感謝している人たちです。

感謝というのは、さまざまな宗教が教えるように最も尊い感情ですが、同時に究極のプラス思考です。
なぜなら感謝によって、本来ならマイナス感情を発生させる辛い生い立ちも、貧しい生活も肯定的な経験に変えることができるからです。

今の自分がここにいることを感謝できたとき、人は一日一日に喜びを感じ、自分の最善を尽くせるようになります。

つまり成功者に共通して持っているキーは感謝力なのです。
感謝がなければ、自己愛を超えられません。

なぜなら過去と現在の環境、あらゆる人間関係を「プラス思考」で受け止めることは、感謝がなければ絶対にできないからです。

いかに今、恵まれているか、感謝しなければならないか、大切なことは何か、知覧を訪れるとよくわかります。

経営者としての本物の決意

私は知覧にいき、特攻隊員から“本物の決意”というものを教えられました。

戦闘機に乗り込めば、確実に、“死”を受け入れなければなりません。

知覧3他人に強要されたとしても、自分から志願したとしても、結局は、運転席に乗り込み、ハンドルを手にして、エンジンをかけ、飛び立つという決意をしなければなりません。

彼らの決意に比べたら、今の私の決意などどれほどのものでしょうか?

明日は約束され、モノは溢れかえり、悩みといったって生命の存続からほど遠いものです。
満たされた生活の中で、本物の決意などできるのでしょうか?

経営者としての本物の決意があるのか、知覧に行けばよくわかります。

一日は一生の縮図

この世の中のことは、大抵多少の例外もありますが、この「人生二度なし」という真理のみは、古来からただ一つの例外がありません。

前述したように森信三先生は、人生の真のスタートは、何よりも「人生二度なし」という真理を、その人がいかに深く痛感するかということからはじまる、と言っています。

一生を真に充実して生きる道は、今日という一日を充実して生きるほかありません。
だから「一日は一生の縮図」と言われるのです。

結局、人生人生と声を大にして言ってみたところ、この生まれて死ぬという「生から死へ」の間に過ぎません。

だから偉人も凡人との差も、この生から死への間をどれだけ本気で生きたのかという、その差に過ぎないのです。 

まとめ

もし私が余命1日と宣告されたとしたら、自分がやってきたことを後悔したり、あれもしたかった、これもしたかったと思うのではなくて、家内はきっと悲しむから元気づけてやりたいとか、娘はどんな人と結婚するのか、いい人を見つけてほしいとか、息子にはお母さんのことをしっかり守ってやってくれと託すと思います。

そして、両親には感謝の言葉を口にして、先立つ不幸を謝りつつも、心配かけさせないように日本男児らしく潔く振舞うと思います。

そういった意味で、知覧に訪れると自分が本当に大切にしているものがわかります。
だから多くの経営者がこの地を訪れるのでしょう。

知覧の特攻平和会館と富屋旅館は、経営者ではなくても、とても、感じることが多い場所です。

だからこそ、多くの従業員を抱える経営者には尚更ココロに響くのだと思います。

まだこの地に行かれていない方は、ぜひ一度行かれてみて下さい。

靖国神社とともに日本人の原点を知ることができる大切な場所です。

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