日本の歴史から学ぶ、日本人の精神性

究極の手ぶらバーベキューという磯丸水産の強み

加納聖士です。

いま日本全国の居酒屋が苦戦しています。
その理由は、若年層のアルコール離れや「家飲み」需要の広がり、さらにファミレスなどの「ちょい飲み」にも客を奪われた形です。

そんな居酒屋業界にあって高業績を上げ続け、 昨年12月に株式上場を果たしたSFPダイニングの「磯丸水産」の存在が一際目立ちます。

そこで今回は大都市圏でお馴染みの“磯丸水産”好調なワケを独自分析していきたいと思います。

わかりやすいコンセプト

まず磯丸水産の好調な理由が“わかりやすいコンセプト”です。

そのコンセプトとは“都会にいながら海の家”に来たような、プチ旅気分を味わえる店です!

磯丸水産2

これを実現するため店内には、水槽や生簀で元気に泳ぐ魚たちや、大漁旗、ちょうちん、トロ箱、丸イス、レトロなポスターなどがひしめいて、まるで漁港の街にワープしたような雰囲気になっています。
またBGMも30~40代懐かしの80年代歌謡曲です。

究極の手ぶらバーベキューというエンターテインメント性

この店のメニューの特徴は、全国の漁港や漁師さんから厳選&直送した朝捕れメニューを、顧客自らテーブルやカウンターで焼いて食べる「浜焼きスタイル」です。

磯丸水産1

そうです。
まさに、準備も後片づけもいらない究極の手ぶらバーベキューというエンターテインメント性もウケ、シニア層や女性客・訪日客からの人気を得ています。

女性ファンの声は、自分たちで魚や貝を焼くスタイルが楽しい。
他の居酒屋と全然違う!という喜びの声が多いです。

24時間でさまざまな客層の入れ替わりはまるで手品のようだ

「磯丸水産」は居酒屋では珍しい24時間営業の店で、ターゲットには定年後のシニア層のほか、朝まで働く同業者や水商売関係者も多くいます。

またビジネスマンのランチ需要もしっかり目論み、居酒屋でありながらランチは海鮮丼メニューが多いのもこの店の特徴です。

磯丸水産3
そしてランチが終わればディナーまで「ママ友」の利用などで店内は時間毎に多様な顔を見せています。

この24時間でさまざまな客層の入れ替わりはまるで手品のようです。

この戦略を可能にさせるために磯丸水産は大都市圏に絞りドミナント出店しています。
ちなみに新宿で9店舗、池袋で6店舗、渋谷で4店舗、なんばで4店舗です。

ここに磯丸水産の強さのヒミツが隠されています。

浜焼きスタイルの海鮮居酒屋が好調な5つの理由

次に磯丸水産のみならず、海鮮居酒屋とトロ箱系居酒屋、好調なワケに迫ります。

現在の居酒屋のトレンドは、トロ箱を並べ、大漁旗が掲げられたベタコテの内装、テーブルの上では顧客がコンロで魚介類を焼いて楽しむ「浜焼きスタイル」の海鮮居酒屋がここ数年、急速な勢いで増えてきました。

好調の理由は5点です。

エンターテイメント性

1つめは、生簀に魚が泳いでいたり、板前が目の前で魚を捌いてくれたり、浜焼きのようなスタイルで、あえて魚や貝類をトロ箱に入れたりするエンターテインメント性が魅力になっているという点です。

磯丸水産4

この点の手法は食欲本能を刺激するいまの飲食店の時流です。
(詳しくはこちら↓↓)
食事本能を刺激する飲食店がいまの時流である 【設備はこう変える】

魚料理のヘルシーさ

2つめは、魚料理のヘルシーさが改めて注目されている点です。
野菜や魚中心のメニューの多くが、健康的で生活習慣病にもなりにくいとされているからです。

家庭での魚離れ

3つめは、家庭での魚離れです。
街の魚屋からではなくスーパーで魚を買うようになるとともに、調理や後処理に手間がかかる魚を家庭であつかう機会も減り、結果として外食で魚料理を求める動きが強まりました。

鮮度の向上

4つめは、魚をおいしく食べられるようになったことです。
これは流通ルートの改善に伴う鮮度の向上に加え、「神経締め」という魚の鮮度の劣化を防ぐ技法が漁獲関係者に広まったことも大きいです。
(神経締めに関してはこちら↓↓)
刺身ウマー!話題の【神経締め】魚の味が劇的に変わる技!

シニア層の獲得

5つめは、昼間から酒を飲みたいシニア層の存在です。
定年を迎えた団塊の世代(主に今年65~68歳)のニーズと合致しています。
皆さんもご存じ通り、この層が日本の人口最大のゾーンです。

磯丸水産5

最近のカフェ業態の人気にもこのシニア層に通じるものがあります。

まとめ

磯丸水産の好調な理由は、上記5点を含めて、顧客が好きな魚介を選んで、自分たちの席で自らが焼いて食べるというスタイルが、仕事帰りのサラリーマンのみならず、子ども連れの客にもウケています。

やはり都会に住んでいると、なかなか子どもに貝を焼いて食べる経験をさせてあげられません。
しかし磯丸水産に行けば、手軽に海の家にきたようなレジャー気分が手軽に味わえます。

大衆店でありながら、そんな非日常感の要素であるバーベキューと、自ら焼いて食べるというエンターテインメント性という要素が好調な理由です。

さらに磯丸水産の強さは24時間営業でさまざまな客層を一つのブランドで獲得できたことです。
同業者・サラリーマン・女性客・シニア客・訪日客・ファミリー層まで、あらゆる客層にアピールできるスタイルを確立できたことも大きいです。

これからの時代は集客のカギは、女性客・シニア客・訪日客です。
女性客を、シニア客、訪日客の獲得は一つのトレンドです。

この客層を征する飲食店がこれからの集客を征するといっても過言ではないでしょう。

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